2026年4月16日 / 最終更新日時 : 2026年4月16日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第五章 駿府(3) 海道一の弓取り 今川の名が広く知られるようになったのは、ここ数十年のことである。 それ以前、今川は有力ではあったが、突出した存在ではなかった。 それを変えたのが、当代の動きである。 駿河を押さえ、遠江に手を伸ばし、三河に […]
2026年4月15日 / 最終更新日時 : 2026年4月15日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第五章 駿府(2) 府中の雅 駿府の町には、奇妙な光景があった。 武の町でありながら、どこか雅である。 通りを歩く者の中に、公家の姿が混じる。 装束は簡素になっているが、歩き方や言葉は隠せない。 応仁の乱の後、京は荒れた。 戦は終わっても、 […]
2026年4月14日 / 最終更新日時 : 2026年4月14日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第五章 駿府(1) 安倍の流れ 駿河の国は、海と山に挟まれている。 南は駿河湾。北は山々。 その間を、安倍川がゆったりと流れていた。 この川は、ただの水ではない。 甲斐と駿河を結び、また内陸と海とをつなぐ道でもあった。 川沿いには人が集まり […]
2026年4月11日 / 最終更新日時 : 2026年4月11日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第四章 伊賀(14) 合議と旅立ち 朝は、静かに始まった。 だが、その静けさの中に、これまでとは違う張りつめた空気があった。 谷の中央の広場に、人が集まっている。 男も、女も、若者も、年寄りも。 皆、同じ方を見ていた。 その中心に、葛山虎矩が […]
2026年4月10日 / 最終更新日時 : 2026年4月10日 管理者 創作小説 鬼を狩る子孫 第二部・過去編 第四章 伊賀(13) 討ち入り 夜は、早く下りてきた。 谷にはまだ昼のざわめきが残っている。 だが、それは恐れではなかった。 怒りと、決意だった。 葛山虎矩の屋敷は、静まり返っていた。 昼の騒ぎはすでに伝わっている。 配下の者たちも、落ち着き […]